今更『ニーア オートマタ』(NieR:Automata)
私は古い人間なのであまり最近のゲームには食指が動かないんですがこの『ニーア オートマタ』(NieR:Automata)は普通にオモローかったです。
ストーリーは大雑把に言うと人類がいなくなった未来の地球で人類側にオートマータ(アンドロイド)が立ち、そこに侵略してきたエイリアンが機械生命体(ロボット)を製造し、それぞれ代理で戦争してる設定です。
ネタバレになりますが、おもしろいのがすでに人類もエイリアンもすでに死滅していいたという話。もはやそれがわかっていても自らの存在理由のために戦うのをやめられない人形兵士と反対に敵対してる人間に憧れや羨望、神格化する機械生命体という構図。
律儀に人間を上位に置いて忠誠を誓いアンドロイドとして振る舞う妙に人間臭いアンドロイド達と人間に近づきたいためにいろんな側(ガワ)だけ擬態しようとする機械生命体。
でもどちらも根本にあるのは人間に対する執着でもはや宗教みたいになっている。
TV-CMのキャッチコピーが「命もないのに、殺しあう」が示すように皮肉にも生命を持たない機械たちの闘争は人類史をなぞるように・・・そして両者が迎える結末とは・・・!?
まあこのニーアシリーズは『ドラッグオンドラグーン』から続くバッドエンドナンバーで有名なシリーズでこの『ニーアオートマタ』も完全なディストピア物なので予想はついてたんですが以外にもラストは・・・!?
そしてニーアを語る上でやっぱり外せないのが音楽だと思います。
荒廃した世界観をきれいな音楽で緑のビル群を包み込む演出はめちゃくちゃ好みです。この音楽と映像だけでも買ってよかったと思わせてくれました。
それと機械生命体のパスカルおじさんの声が何故かやたら癒し系だったのであの最後は個人的に一番キツかった・・・。